PBR(株価純資産倍率)とは

【著者】 児山 将

PBRの意味

PBRとは、日本語で株価純資産倍率といいPrice Book-Value Ratioの略です。この指標もPERと同じように株価の割安度を測る指標です。
PERと違うところは、会社の資産に注目しているというところです。

計算式は、株価を一株当たりの純資産で割ることで算出されます。
ちなみに、一株当たりの純資産のことをBPS(Book-value Per Share)といい、これは単純に純資産(株主資本)を発行済み株式数で割ったものになります。

■計算式
PER = 株価 ÷ 一株当たりの純資産(BPS)


このことから、一株当たりの純資産に対して、株価が何倍まで買われているのかということが分かります。

仮に会社が解散した時に、従業員や取引先への支払いをすべて終えて、残った資産を株主が持ち株数に応じて分配することになります。PERが1.0であれば、投資した金額はそのまま戻ってくることになりますよね。

例えば、純資産500億円、発行済みの株式数が5,000万株の会社があるとします。
一株当たりの純資産は、5,000万 ÷ 500億円 =1,000円です。この時に株価が1,500円であれば、PBRは

1,500円(株価) ÷ 1,000円(一株当たりの純資産) = 1.5(PBR)

ということになります。

少し難しい言い方をすると、PER(株価収益率)が会社の収益力を判断する指標なのに対し、PBRは会社の資産内容や財務体質を判断する指標ということになります。会社の純資産は頻繁に変動する指標ではないことから、PERよりも安定した指標といえます。

ちなみに、2014年12月5日時点の有名企業のPBRは以下の通りです。

銘柄              PBR
トヨタ自動車<7203>      1.51 
ファーストリテイリング<9983> 7.13
ソフトバンク<9984>      2.63
丸紅<8002>          0.75
ミクシィ<2121>        13.96


丸紅が1.0を割り込んでいますが、これは買いなのかどうか気になりますよね。事項では少し具体的に、PBRを取引に生かす方法を説明していきます。

投資への使い方

もしPBRが1の時に、株価と1株当たりの純資産が等しいということになるといいました。このときにその会社の株を買うと、一株に対する投資金額=一株当たりの価値が一致していることになります。つまり、もし会社が解散してしまっても損をしないということです。

しかし、地政学的リスクや震災、リーマンショックなどの金融危機などの急激な株価の下落が発生すれば、PBRは1.0を割り込んでくる場合があります。

この時に、企業の先行きは悪くなく、一時的な株価の急落だと判断できれば、非常に割安だと判断できることから、買いという判断になります。
つまり、上の例でいうと管理人は丸紅の株を買いたいというわけです。

少し細かな分析をしていくと、丸紅は日本の総合商社では5番目のきぼですし、穀物取扱高で首位を走っています。管理人の好きなコーヒー豆の輸入でも東南アジアで大きな取引を占めていますし、その様子はテレビ番組でも取り上げられたほどです。配当利回りも3.49%と高いですし、株価はここ2年間600円~800円の間で安定して推移しています。原油価格の下落と、日本の景気の上昇とともに利益は上昇し、近いうちに800円を突破していくものと考えています。

このように、PBRは株価の急落局面や安値での停滞期に割安な銘柄を探す時に便利な指標ということになります。

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