元居酒屋店長による鳥貴族(3193)の分析(1)

【著者】 児山 将

では、今回は株式市場でも話題の鳥貴族(3193)を分析していきましょう。
管理人の飲食店の経歴についてはこちら(元居酒屋店長の飲食店銘柄選びのヒント)をご覧下さい。

鳥貴族は本社が大阪市で主に大阪府・兵庫県・東京都を中心に居酒屋「じゃんぼ焼き鳥 鳥貴族」を展開する居酒屋チェーンです。

管理人もよく利用しており、学生の時には多い時に週3回ほど大阪の店舗に行っていました。

鳥貴族のメニュー焼き鳥をメインとしたメニューを全品280円(税抜)均一の低価格で提供するという均一居酒屋の先駆けといえるでしょう。店舗数は2015年6月時点で407店舗あり、前年比110%のペースで店舗数と売り上げが伸びていっています。

同社は関ジャニ∞の大倉忠義さんのお父さんが創業社長ということでも有名であり、忠義さんの保有株数は1万株(7月15日の終値換算8,260万円)となっています。

そんな鳥貴族ですが、まずはIR情報のから見ていきましょう。

鳥貴族の経営計画

まずは店舗数の計画からですが、中期経営目標は関西圏・関東圏・東海圏の3商圏で500店舗で売上高250億円を達成するとしています。

これは同社が行った商圏調査では、この3商圏の出店可能店舗数は1,027店舗という結果が出ており、2021年に1,000店舗に向け物件情報の取得や調査人員の確保などの社内体制を強化し、出店を加速させるとしています。
2010年に行われた取材では、当初「2016年1000店」という目標があったようですが、上場を機に体制を強化し、2015年7月には40店舗の新規出店が可能ということになっています。

恐らくこの出店計画は達成可能と思われますので、単純に売上、利益は倍増することになります。

重視している経営指標の1つに『新規出店の投資回収は、5年以内とする』というものがありました。ドタ勘ですが、鳥貴族の店舗規模やインフラを考えると1店舗の出店には3千万掛かる計算です。そして、利益率が8%程度だとすると、これは十分可能。撤退するにも他のチェーン居酒屋よりもリスクは小さいと思われます。
1店舗の席数が50席程度と小さめのお店も出店しているため、身軽な出店が可能なのでしょう。

出店ペースは予想以上に加速するものと思われますし、出店が加速すると食材原価も減少しますので利益増へ繋がります。

鳥貴族の店舗分析

全品280円の低価格メニューが魅力の鳥貴族ですが、このメニューも定期的に入れ替えており、常連さんを飽きさせない工夫ができています。

鳥貴族の店舗店内は明るくボックス席となっており、明るき木の雰囲気が印象的で無意識に食欲をそそる作りとなっていますし、ドリンクメニューも充実していますので、女性のリピーターも多いはずです。

そして、焼き鳥がメインのため他の飲食店のように多数の食材を抱えていないので、それらの廃棄ロスリスクが減ります。お皿も共通のもので済むため、配膳し易く、食器洗いも簡単に終わるため、スタッフの作業時間の短縮がサービス強化へと繋がります。

そのため、注文の即時対応・提供時間の短縮、頻繁なバッシング作業が可能となり、顧客満足度の向上と客単価の安定、クレームの低下へと繋がるわけです。

鳥貴族のスタッフさらに、印象的なのはスタッフ教育が非常にできていることです。

どの鳥貴族にいっても、ホールスタッフはとても元気が良く、接客が好きな人が揃っています。数店舗で聞きましたが、アルバイトから社員になる人も多いようです。

社員の給料も良く、勤務時間も店長もシフト性となっており飲食店名が出はの長時間労働というわけではありません。(参考:鳥貴族の採用情報

雇用が安定していることは、お店の安定に繋がりますので、これは非常に強いといえます!

管理人が飲食店の店長だった時も、メニューはそう簡単に変更できませんが、スタッフはやる気を持たせてきちんと教育してあげれば劇的に変われます。そうすれば、お店は変わり皆の給料・時給を上げることができます。

結局、お店が劇的に変わる時は人が変わった時なのです。

NEXT:鳥貴族(3193)の焼き場、素材の分析

(画像元:鳥貴族HPより)

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