決算

【著者】 児山 将

各企業の決算次第で株価が大きく変動するため、株投資における決算への理解はかなり重要です。ここでは、決算について詳しく見ていきます。

決算とは

各企業が発表する決算とは、会社の経営状況を表す総まとめです。経営のためにかかった費用、経営で得られた利益、その他損失など、会社の財務状況を事細かにまとめたものが「決算」です。健康診断後に貰える「診断表」のようなものと考えてください。

決算書の中身を専門用語で言うと、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書などがあります。その他に、利益処分計算書や連結決算書などがあるのですが、最低でも先に挙げた3つを覚えておくと良いでしょう。

決算にはいくつか種類があり、発表されるタイミングが異なります。

・本決算
年に1回発表するのが本決算です。決算月は会社によって違いますが、銀行などの金融機関は3月が本決算月と決められています。

・四半期決算
四半期決算とは、1年を4期ごとに区切り、その期間ごとに発表される決算を言います。3月が本決算の会社ならば、4~6月が第1四半期決算、7~9月が第2四半期決算、10~12月が第3四半期決算、1~3月が第4四半期決算となります。

1年のちょうど中間時点で発表される、過去半年間の決算を中間期決算と言います。3月が本決算の会社ならば、4~9月の財務状況を提出したものが中間期決算になるということです。ついでに覚えておきましょう。

また、四半期決算や中間決算のときに今後の経営や財務状況の見通しを提示するのが一般的ですが、「次の決算のときは予想よりも決算数値がよくなりそうです」と、会社側が予想することがあります。そのことを上方修正と言います。
逆に、来期見通しが以前の予測よりも悪化することを下方修正と言います。

ほんのわずかな上方・下方修正ならば株価が大きく反応することはありませんが、上方・下方修正の程度が大きいと株価への影響も大きくなります。

決算報告書の結果次第では、ストップ高やストップ安になることもありますので、各期決算には要注意です。

実例から見る決算に注目すべき理由

実際、決算発表によって株価が大きく変動した実例を一つ見てみます。

2015年5月、そーせいグループ(4565)は16年3月期の業績予想を発表しました。その発表内容は、3.2倍増収、営業利益5.3倍というもの。予想よりも大幅な上方修正だったため、結果、翌日の株価はストップ高買い気配となり、約1か月後には株価が2倍以上になったのです。

そーせいグループ

決算発表内容に加え来期見通しが上方修正なのか下方修正なのかという点に注意して、各社各期の決算発表に注目しましょう。
買うべき株、売るべき株を判断する一つの目安になるはずです。

なお、決済前に好決算期待で株を保有することを俗に決算プレイといいます。
決算前に上がっていれば、例え好決算が出たとしても材料出尽くしで売られることが多かったり、中には決算速報で上方修正し決算で下方修正するというひどい場合もあります。

決算を控えてのポジションの持越しはリスクを伴いますので、初心者の場合は控えることをおすすめします。

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