逆日歩

【著者】 児山 将

最近では投資家の約半数の人が信用取引を手掛けているようですが、信用取引で必ず知っておきたいのが逆日歩(ぎゃくひぶ)です。

逆日歩の仕組みを知らないと損失を被ることになり兼ねません。その意味と仕組みをしっかり覚えておいてください。

逆日歩とは

逆日歩の意味を知るために、まずは株投資における信用取引の仕組みを簡単におさらいしておきます。

信用取引とは、株を買うためのお金を融資してもらうこと(信用買い)と、証券会社に株を借りて売る(信用売り)ことを指しています。

たいていは信用買い(買残り)が信用売り(売残り)よりも多いのですが、信用売りのほうが多くなると証券会社の手元にある株がなくなってしまいます。

そうなると、証券会社は他の機関投資家や株を大量に保有する生命保険などの機関から株を有料で借りて、信用売りをしたい人に貸出すことになります。証券会社が株を借りるためのお代を補うもの、それが逆日歩なのです。

ちなみに、逆日歩は株を貸出す賃貸料、または品貸料とも言えます。

逆日歩でかかる費用

逆日歩の計算の仕方はそんなに難しいものではありません。

例えば、逆日歩が1円だとしましょう。これは1株/日にかかる賃貸料ですので、もし信用取引で1万株売ったならば、1万円かかることになります。しかもこれは毎日かかるので1日1万円の計算になり、もし信用売りを行ない買い戻すまで7日間かかったなら、合計7万円の逆日歩がかかるということです。

また、逆日歩は毎日変動します。昨日は0.1円だったのに今日は1円になってしまった、ということは頻繁に起こります。もし信用売りを行なったなら、逆日歩がかかっていないかどうか、毎日チェックすることが重要です。さもないと、信用売りで得た利益よりも逆日歩で支払う額のほうが大きいということが起きかねないのです。

信用売りを行なうなら、早めに買い戻すのがコツです。また、売る前に逆日歩がかかっていないかチェックし、もし逆日歩が設定されている銘柄なら無理して売る必要はないでしょう。

臨機応変に株投資を行ないたいところです。

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