株価の変動要因

【著者】 児山 将

株式市場の変動要因を知ることは、取引を行う上での大前提になります。
景気という大きな話になれば、世界経済との連動性があるのですが、ここでは個別銘柄の変動要因ををみていきましょう!

企業業績(決算発表)

株式取引は、企業の発行する有価証券を売買しますので、当然企業の業績が株価に影響します。
ネガティブな話題になりますが、誰もが知っているソニーや東芝などの電化製品業界はリーマンショック以降非常に苦しんでいました。しかしながら、パナソニックはアベノミクスで息を吹き返したにもかかわらず、ソニーは赤字続きの決算になっています。誰もが知る大企業だから大丈夫というわけではありません。
その為に、数字をしっかりとみていきましょう。

企業は、3ヶ月ごとに四半期決算を発表します。さらに、今後の好業績が見込まれるのであれば業績の「上方修正」を行うこともあります。
短期の売買なら見る必要はないかもしれませんが、中長期的に株式を保有する場合は必ずチェックしてみて下さい。

配当

配当金が多い会社は企業が業績の良い証拠です。
企業によって配当を出す、出さない等がありますが、配当を増やすこと(増配)が発表されると株価の上昇要因となります。

新製品の販売・IR

株式取引をしなくても、日常的に話題になることが企業の新製品の販売でしょう。
トマトダイエットが流行り、スーパーからトマトジュースが売り切れたりすると、カゴメの株価が上昇します。
トクホの商品が大当たりした。スマホのゲームのダウンロード数が急上昇している等、数え上げればキリがありません。逆に言えば、それだけ日常生活には株価が急上昇する話題が豊富に転がっているのです。
まさに、株式投資のヒントは日常生活にあるといえるでしょう。

これらの情報は会社のHPで発表されすぐに話題となります。これをIRが出るといいます。

デイトレードをやられる方はツイッターの情報を見ていると便利ですので、参考にしてみてください。

買収、合併(M&A)

企業の合併の話は株式市場で非常に話題になります。
代表的な例として、ソフトバンクの米国の携帯電話会社スプリントネクステルの買収騒動です。
2014年8月現在、まだ買収は成立していませんが、ソフトバンクは買収の準備として大量のドルを調達し、アベノミクスで円に対するドルの価値が上昇したため、それだけで2,000億円以上の利益になっていたり、契約上損失は発生しない等かなり有利な結果となっているなどと伝わり株価は上場しました。

投資会社の上場

上場企業の子会社が上場したり、企業の投資した会社が上場することがありますが、これによって資本増強となり、財務体質の大幅な改善が見込めることから、株価は上昇する可能性が高くなります。
反対に、保有している企業が上場廃止などになると、株価は下落します。
2009年のJALの上場廃止との際には多くの企業が損失を食い止める為に保有しているJALの株を手放すことが報じられました。

それ以外の変動要因

上記で挙げた以外でも、株価は様々な要因によって変動します。
例えば、為替です。トヨタ自動車はドル円が1円上昇すると、利益が約350億円増加するといわれています。2012年はドル円は80円台でしたが、今(2014年)は110円台ですから、利益が1兆円以上増加するという信じられない数字となっています。

次に、米国株や欧州株などの海外株式市場の変動です。特に、NYダウの変動には敏感で、ざっくりNYダウが100ドル下落すると、日経平均も100円ほど下落する可能性があります。

そして、「地政学的リスク」と呼ばれる、デモや戦争です。やはり、何か危ないことが起きそうだとなると、保有ポジションを手仕舞う動きが優勢となりやすい為、株価は下落してしまいます。しかし、防衛関連銘柄と呼ばれる石川製作所<6208>や東京景気<7721>、東京計器<7980>は逆に買われ易くなります。

株式投資を始めたばかりだと、短期の値動きは何が起こったのか難しい場合がありますが、1年ほど株式市場を見ていると、直感的に分かってきていますので、焦らずに毎日Yahoo!ファイナンスやモーニングサテライトやWBSを見るなどして、マーケットに慣れていきましょう!

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