ディフェンシブ銘柄

【著者】 児山 将

ディフェンシブ銘柄とは、景気動向に企業業績があまり左右されることのない業種の銘柄のことをいいます。

ディフェンスという名の通り、守りに入る銘柄という意味を持ちます。景気後退期やでも業績がさほど変化せず、そのため株価も崩れづらいことから、リーマンショックやギリシャショックなどのショック安の際に買われやすくなっています。
主要株価の急落時でも大崩れしづらいかわりに、急騰したり短期間で2倍になったりすることもありません。

具体的には、生活必需品である食料品や薬品、社会インフラである電力・ガス・鉄道・通信などの関連銘柄を指します。景気が悪くなったとしても、食べるものは買いますし、携帯電話を手放したりインターネット回線を解約するような人はいませんよね。

このように、誰もがサービスに関わる銘柄をイメージしてもらえばOKです。
ただし、電力会社は福島の原発事故以降不安定なので、今の日本においてはディフェンシブ銘柄とはいえないかもしれません。

反対に、景気の動向によって受注や業績が変動しやすく、株価もそれに連動しやすい銘柄を景気敏感株といいます。具体的には、紙パルプ・化学・鉄鋼などの素材産業や工作機械メーカー、運輸産業などの銘柄となります。

【使用例】
中国株の下落の影響で主力銘柄が総じて値を崩すなか、ディフェンシブ銘柄には見直し買いが広がっています。

ディフェンシブ銘柄の種類

ディフェンシブ銘柄は、以下のものに当てはまる業種となります。

・ 景気動向、日経平均株価に連動しづらい
・ 安定的に需要がある業種(衣・食・住関連)

これから連想される業種は以下のとおり。

・食料品、製薬、電気、ガス、鉄道、通信

業種 銘柄
電気 東京電力、中部電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力など
福島原発事故以来、株価は不安定 
ガス 東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスなど
食料品 日本ハム、アサヒビール、キリンホールディングス
サントリー、味の素、日清食品、カゴメ、JT
くすり 武田薬品工業、アステラス製薬、中外製薬、沢井製薬、エーザイなど
鉄道 京浜急行電鉄、京王電鉄、東京急行電鉄、東武鉄道、小田急電鉄
東日本旅客鉄道、阪急阪神ホールディングスなど

主要ディフェンシブ銘柄と株価、配当など

コード 銘柄名 株価 PER PBR 利回り
2267 ヤクルト 8,040 48.3 4.05 0.62
1332 日本水産 387 10.2 1.25 1.03
9010 富士急 1,230 59.4 6.01 0.49
9503 関西電力 1,538.50 1.33
9507 四国電力 2,007 1.37
9506 東北電力 1,746 1.45
2802 味の素 2,895.50 34.3 2.56 0.9
4151 協和キリン 1,966 41.4 1.79 1.27
9437 NTTドコモ 2,465.50 20.4 1.78 2.84
2897 日清食HD 5,590 30.8 1.7 1.43
2002 日清粉G 1,750 32.7 1.44 1.37
9502 中部電力 1,952.00 16.4 1.01 1.02
9505 北陸電力 1,895 1.18
9543 静岡ガス 859 9.6 1.03 1.4
9504 中国電力 1,860 1.09
2502 アサヒ 4,075.50 24.9 2.17 1.18
9433 KDDI 3,112.50 15.9 2.59 2.09
9534 北ガス 288 27.7 0.58 2.78
2593 伊藤園 2,809 41.3 2.72 1.42
9033 広島電鉄 442 18.2 0.69 0.9
2811 カゴメ 2,010 49.9 1.7 1.09
9008 京王電鉄 985 32.7 1.96 0.86
9009 京成電鉄 1,558 19.5 2.02 0.39
9045 京阪電鉄 805 30.6 2.41 0.75
2503 キリンHD 1,855.50 27.3 2.04 2.05
9046 神電鉄鉄 367 32.1 2.12

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