ESG関連銘柄

【著者】 児山 将



4月2日にGPIFは、2015年度計画と中期計画(2016年4月-2020年3月)を発表しました。

2015年度計画では、株式運用に関しては原則としてパッシブ運用とアクティブ運用を併用。アクティブ運用に取り組むことにより超過収益の獲得を目指すとしました。

そして9月28日に、国連の「責任投資原則」に署名したとの速報が入りました。これは、安倍首相が表明したそうです。

正直、国連が出てくるのかーと不思議に思いましたが、今後はよりESG投資に大きな注目があつまりそうです。

ESGとは?

ESGとは、「Environmental」(環境)、「Social」(社会)、「Governance」(企業統治=ガバナンス)のことです。

通常の株式投資では今後の成長性や財務、割安、チャート形状などをみて投資判断するところを、ESG投資では環境問題への取り組みや株主、顧客、従業員、地域社会など利害関係者に対し、いかに企業の社会的責任(CSR)を果たしているかをチェックして投資を行そうです。

乱暴に言えば、ブラック企業はダメ。地球にやさしくない企業もダメということですね。うーん、そうなれば飲食業や工場を持っている企業はなんとなく難しそうなイメージです。

ESGに配慮している企業は、旧JALのように頻繁にストライキも起こることが無く、離職率も低いことから、将来的に持続的な成長が見込める。その結果、株価も上昇するということですね。
このような投資はSRI(社会的責任投資)と呼ばれているそうです。

2006年には国連がPRI(責任投資原則)を提唱し、投資に際しESGの配慮を要求。年金をはじめとした多くの機関投資家が署名しており、今回GPIFもこれに署名したということです。

なんと欧州では、機関投資家の運用資産に占めるESG投資の比率は3割に達しているそうです。ESG恐るべしっ!!

東証がESG銘柄を選定

2012年に東京証券取引所は、『ESGで企業を視る』というレポートを発表しています。

これによると、SRI調査会社(グッドバンカー)と東証市場第1部銘柄を対象に、ESGスコアの高い銘柄を大型株と中小型株からそれぞれ抽出し、ROEがそれぞれ17業種の平均以上かつ最も高い銘柄をスクリーニングしている。

ESGスコアの評価基準としては、企業アンケートや公開情報に加えて、訪問・ヒアリング、専門家のネットワークなどを通じた多岐にわたる情報収集をもとに、外部委員を含む評価委員会が格付をしているそう。

グッドバンカーによると、経営トップが中心となり積極的にCSRに取り組むことを通じて、競争力を高め、持続的成長につなげている企業を評価する「ポジティブスクリーニング」を採用しているとのこと。

なんだか新し用語ばかりでややこしいですが、クリーンな企業=ESGの高い企業ということになりそうですね。

選定されたESG銘柄と主な取り組み

2012年5月のものとはなってしまいますが、東証もレポートにあったESG銘柄を転載しました。

コード 銘柄 株価 業種 ROE(%)
2502 アサヒグループホールディングス 3,879 食品 10.285
5019 出光興産 1,865 エネルギー -21.058
3402 東レ 1,053 素材・化学 9.074
4540 ツムラ 2,628 医薬品 10.063
7201 日産自動車 1,088 自動車・輸送機器 100.81
5857 アサヒホールディングス 1,815 鉄鋼・非鉄 11.72
6301 小松製作所 1,805 機械 10.15
6594 日本電産 8,454 電機・精密 12.798
9433 KDDI 2,675.5 情報通信・サービス 15.526
9532 大阪ガス 459 電力・ガス 10.493
9005 東京急行電鉄 889 運輸・物流 8.46
8001 伊藤忠商事 1,306 商社・卸売 14.766
9983 ファーストリテイリング 47,490 小売 16.703
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 742 銀行 7.679
8566 リコーリース 3,255 金融 7.803

(株価は2015/9/28の終値)

※:出光興産はROEがマイナスの為、現在は外れていると思われます。

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