日本株を買う世界最大の年金基金GPIFって?

【著者】 児山 将

株式投資初心者入門|2014/08/14

GPIFという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
アベノミクスが始まって以降、ニュースでも度々報道されていますので、知っている方もいるかもしれません。
実は、日本株の今後を左右する世界最大の資金を運用する年金基金の名称なのです。
正式名称を、年金積立金管理運用独立行政法人といい、英語ではgoverment pension investment fundといいますので、略してGPIFといわれています。

この基金は日本人の年金を運用しており、なんとその額は126兆円以上になります。
途方もない金額ですね。
主な内訳は、日本株式、海外株式、日本国債、海外国債を運用しています。
リーマンショック以降、運用成績はマイナスだったものの、アベノミクスでの上昇を受けてなんと1年で10兆円以上もの利益を出しています。
2014年時点では、35兆円もの利益を出しており、これは素晴らしい結果といえるのではないでしょうか。

さて、そんなGPIFですが日本株を売買する比率は約20%となっていますので、約25兆円もの資金が株式市場に流れ込むことになります。
東証一部の1日の売買代金は2兆円手前ですので、25兆円という数字がいかに巨大化お分かりいただけると思います。
2013年、2014年に株価が急落した際は、このGPIFの売買が非常に噂になりました。やはり、企業の業績は良くなっており、長期的な株価の上昇の見込みが立っている現在、株価の急落時には買いが殺到します。
通常の上昇相場でGPIFのような巨大な年金の資金が入ると、株価が急上昇してしまい、市場の混乱をきたすことになります。
そのため、GPIFのような巨大な資金を運用するファンドは、ショック安などの株価の急落時に売りの力が強い時に、その売りを吸収するように買っていくといわれています。
2014年から株価の急落する時は何度もありましたが、14,000円前後では下げ止まっていることが分かります。
もしかしたら、GPIFが大量に買い注文を入れて日本株を下支えしているのではないでしょうか。
さらに、このような年金基金はまだあり、共済年金の運用には約30兆円があります。
基本的に、GPIFと共済年金の運用方針は近いために、日本株が下げた時に買おうとしている資金は非常に多いことになります。

株式市場が急落した際には、このGPIFの話を注目してみてはいかがでしょうか。

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