日本郵政上場における投資戦略

【著者】 児山 将

日本郵政日本郵政グループ(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)が11月4日に上場することとなりました。

これは総額約1兆3,876億円の株式売り出しとなり、2014年に新規上場した全IPOの額を上回ることとなります。

その規模の大きさから、日本で最大のIPOだった1987年のNTT (2兆3000億円)を彷彿させる上昇を期待する声も少なくありません。

そこで、NTT(9432)の新規上場の際の値動きを振り返りながら、郵政グループの投資戦略を考えてみたいと思います。

抽選での当選方法についてはコチラ  ➡日本郵政のIPOで当選するには?

NTTの上場時の値動きを振り返る

まずは下のチャートをご覧ください。
NTT株価推移
(参考:NTT株価情報

こちらはNTTの上場当時の株価推移です。
公募価格では1,197,000円でしたが、上場日は値が付かずに翌日の初値は160万円に!
初値上昇率は33.6%ですから、IPOが当たって初値で売却していれば40万円以上の利益を得られたことになります。

その後も株価は上昇し、2か月後には初値から約2倍となる318万円まで上昇しました。

注目すべきは、その後初値からの上昇幅である158万円の約3分の2の調整幅である90円程下落したところで下げ止まり、再度300円まで上昇していることです。

そして、非常に分かり易く4月と5月にダブルトップをつけています。

初値から2倍へ上昇し、高値でダブルトップをつくり半値押し、もしくは上昇幅の3分の2押し。その後に大台回復というパターンが成り立つかどうか、最近の大型上場のケースを見ながら検証してみましょう!

NTTドコモ、JAL、リクルート、西武はどうか

それでは、ここからはNTTドコモと直近の大型銘柄の上場後の値動きをみていきましょう。

JTや日本生命も元国営企業のIPOですが、あまりに年代が古いと参考にしかなならないと思いますので、敢えてここでは掲載しませんでした。

NTTドコモの上場

まずは、1998年10月22日に2兆1255億円の大型上場となったNTTドコモ(9437)です。
■NTTドコモ(9437)
NTTドコモ
(参考:NTTドコモ株価情報

公募・売出価格:390万円
初値:460万円 +70万円
上場時の時価総額:8.8兆円

株価は半年で順調に上昇し2倍になっています。しかし、凄いのはその後です。

1999年2月にサービスを開始したi-modeが大ブームとなり、、半年で株価は2倍に。その後1年半でなんと5倍の914,000円(分割後株価)まで上昇し時価総額日本一企業となりました。

JAL(日本航空)ホールディングスの上場

JALは2010年の上場廃止から2年7ヶ月ぶりとなる2012年9月12日に再上場を果たしました。
■日本航空
9201日本航空

公募・売出価格:3790円
初値:3810円  +20円
上場時の時価総額:6900億円

この日、官民ファンドの売り出しもあったので、あまり上昇しなかったのは仕方ないでしょう。ちなみに、企業再生支援機構は保有する日航株をすべて売却し3000億円近い売却益を得ました。

その後、JALの株価は大きな下落もないまま1年後には2倍へ。
アベノミクス相場にも支えられ安定して上昇し、2014年後半からは原油安の恩恵も受け非常に強い値動きとなっています。

西武ホールディングスの上場

2014年4月23日に、西武HD(9024)は再上場を果たしました。
■西武HD
西武9024

公募・売出価格:1600円
初値:1600円   ±0円
上場時の時価総額:6056億円

初値と公募価格が変わらずでしたが、もともと初値を下回るとの予想もあり、上場日は最終的に11%もの上昇。西武の場合は、高値をつけてから3分の2の調整がありその後もしっかりと上昇していることが分かります。

インバウンド銘柄として百貨店が注目され、上場1年後には3,695円の上昇となりました。

リクルートホールディングスの上場

2014年の日本最大のIPO案件であるリクルートが10月16日に上場しました。

リクルートには社員持ち株会があり、現役社員やOBなどが株を多く持っていることで知られています。これにより、最低138人もの億万長者が誕生という話です。

■リクルートHD(6098)
6098リクルートHD

公募・売出価格:3100円
初値:3170円 +7000円
上場時の時価総額:1兆8千億円

初値こそ公募価格より2%と振るいませんでしたが、その後は順調に上昇し、高値は4,315円と公募価格から約140%の上昇を記録しています。

大型銘柄でこれだけ上げたのはリクルートポイントや人材派遣事業拡大のためのM&A。海外での売上比率の上昇の為の戦略と今後の展開が明確に示されていたからでしょう。

目標価格、売却時期は?

うえに挙げた銘柄の上場時の値動きからでは、明確なロジックは出てきませんでした。

しかし、期間は大きなブレがあるものの、大きな上昇後にダブルトップをつけやすい。そして、ダブルトップを付けた後の調整幅は上昇幅の半値押し、もしくは3分の2という値動きのクセはこれらの大型上場に限らず多くみてきましたので1つの売買ポイントとして使えそうです。

そして、上場時期が11月というのもポイントです!
というのも、年末はここ最近株価が上昇し易い傾向となっております。
日経平均
今年はどうなるか分かりませんが、日本株全体の上昇時期と重なれば1ヶ月以上順調に上昇する可能性は十分あります。

もし、そうなった場合は目標株価は1.5倍~2倍に設定!
売却時期は、12月半ばから年明けごろが一番良いのではないでしょうか。

郵政上場
【あわせて読みたい記事】
日本郵政3社のIPO(新規上場)概況
日本郵政グループ3社11月4日に東証1部へ上場!
日本郵政3社の上場関連銘柄
日本郵政のIPO(新規上場)で当選するには?

top