元証券ディーラー谷山氏の優待投資法と初心者に向けたアドバイス

【著者】 児山 将

【第1弾】証券会社のディーリングとは?
【第2弾】谷山氏の今後の相場展望・注目銘柄

                           取材日:6月3日(金)

LINEの上場に関して

-LINEがようやく上場することとなりましたが、どのようにイメージされていますか。

谷山:LINEは時価総額が約6,000億円と大きめなので、初値は公募価格から2倍になったりはしないと思います。高くても10~20%程度とみています。しかし、トピックス買いの思惑で買いが入ってくるでしょうから、初日以降いったん売られたとしてもその後じわじわと上がっていくのではというイメージを持っています。

LINEは日本郵政と同じく知名度が高いので、複数の証券会社に応募して当選を狙わないといけないですね。

-IPOはなかなか当たりづらいですが、当選の為に工夫されていることはありますか?

王道ですが、複数の証券会社に口座をつくって地道に応募することですかね。また、SBI証券だと、外れてもIPOチャレンジポイントが付与されます。
自分のメイン口座はSBI証券楽天証券なのですが、IPO用に野村證券やSMBC日興証券、マネックスなども利用しています。

日本郵政とゆうちょ銀行では合わせて600株ほど当たり、2,000円手前で利益確定しましたので、まずまずの利益を出すことができました。IPOは、そのうちリプロセルやサイバーダインなどの一撃100万クラスのIPO株が当たれば良いかなと思っています。まあいつかは当たる宝くじのようなものだと考えて気長にやっていくつもりです。

谷山歩氏

株主優待投資について

-谷山さんは優待投資についてかなり研究されているということで、Yahoo!株価予想でも非常に安定したパフォーマンスを出されています。

谷山:個人の投資では昨年は優待株を買って、権利前に利食う。つまり値幅を取る投資法を行っていました。また好業績銘柄への投資でも一定のパフォーマンスを出すことができていました。しかし、2015年の夏からブログ(インカムライフ.com)を書き始めたのもキッカケに優待をもらう投資も始めました。優待をもらう投資は実際に自分が優待をもらうことで投資の別の楽しみ方を追求したくなったことから始めました。

優待銘柄探しは四季報オンラインやZAIなどの金融メディアの特集記事などをみて地道に探します。

また、SBI証券には利用者の保有銘柄ランキングがあるのですが、こういうのをみて個人投資家がどういった銘柄を買っているのかを知るという方法もあります。5月には、新たにすかいらーく(3197)が入ってきていますね。
(優待内容:100株以上の保有で店舗で利用できる割引券。権利確定月は6,12月。)

銘柄探しの基準としては、割安で好業績でなおかつ優待利回りが高いことがオススメです。

また、私がもらっている優待でダイヤモンドダイニング(3073)があります。でも、使用できる店舗が関東圏にしかないんですね。飲食店にこういう銘柄は多いのですが、すかいらーくは全国にあります。
優待商品が全国で使えるというのは重要ですね!

そして、オリックス(8591)のように機関投資家が入っている大型銘柄は、板も厚く配当落ちがあまりなくて強い傾向があります。実際に保有していましたが、配当分くらいは落ちましたが、優待分は得したかたちになります。大和証券(8601)も大型銘柄ですが良い優待を出していますね。

また、吉野家HD(9861)は全国にあって便利なのですが、実はグループ企業に、はなまるうどんや京樽があって、そこでも吉野家優待のサービス券が利用できます。

谷山 歩氏オススメ優待5銘柄

オリックス(8591)

優待内容:ふるさと優待(3月末)、株主カードの発行 (3月末・9月末)
オリックス優待画像

オリックス優待

システムリサーチ(3771)

優待内容:QUOカード 2,000円分

システムリサーチ優待

大和証券グループ本社(8601)

優待内容:株主優待品カタログ、オリジナルカレンダー

大和証券グループ本社株主優待

アクトコール(6064)

優待内容:「パンとエスプレッソと」優待券または、クオカード

アクトコール優待画像

アクトコール優待

ミューチュアル(2773)

優待内容:選べる優待品

ミューチュアル画像

ミューチュアル優待

ミューチュアルは500円以下の時から追いかけていて、1年で株価が倍になりました。今でも良い優待銘柄ですが、上昇前の優待利回りは相当お得でしたね。

初心者におすすめの投資法

-このサイトは投資初心者が多く見られますので、初心者に向けてのアドバイスをお願いします。

谷山:初心者に大事なのは3つの柱があります。

1.株の基本を学ぶ
2.始めからテーマ株を手掛けない
3.いきなり信用取引によるレバレッジをかけない

この3つを柱にして、少額でも良いので投資を始めて少しずつ利益を積み上げることです。つまり「投資で勝つ経験」を積むということです。少額でも投資をすることで経験値が高まりますし、リスク管理も学ぶことができます。

最初から信用取引でレバレッジをかけると、借金が残る可能性があります。アキュセラショックでも、現物100株で持っているだけなら大損はしてしまいますけど、借金にはなりませんよね。借金が残り再起不能になることが一番良くないので、初心者のうちは信用取引にはあまり手を出すべきでないと考えています。

初心者にオススメの投資手法はやはり優待株投資ですね。個人的な印象として、雑誌などの特集記事に掲載されている優待銘柄にはPERが高過ぎるものが多いので、なるべく低いものを選ぶようにした方が良いです。

優待銘柄は飲食店が人気ですが、ジュニアNISAでも買われているアトム(7412)やヴィア・ホールディングス(7918)などは既に割高ですね。それと比べると、甘太郎などの居酒屋を展開しているコロワイド(7616)はPER34倍とまだ割安ですね。

でも、雑誌などに載っていない銘柄を地道に探していくと、注目銘柄として挙げたシステムリサーチ(3771)のような好業績で本当に割安な銘柄が見つかりますよ。

-ありがとうございました!

取材後記

Yahoo!ファイナンスで活躍中の同氏は、証券ディーラーで経験を積まれ、多くの敏腕投資家の思考、売買手法を学ばれてオリジナルのトレードを編み出していました。

板の異変を見つけて僅かなチャンスを捉えるデイトレードから、好業績の割安銘柄に投資する王道の売買手法などで安定的な利益を挙げているという印象が強く残りました。

取材時に上げていただいた信用評価損益率は、英国の投票時に見事に底打ち指標として機能。アクトコールは好IRでストップ高となるほどの上昇を見せ、注目銘柄としていただいたシステムリサーチはショック安で売られた後は年初来高値付近まで値を戻しています。

2016年はアベノミクス相場が始まって以降の波乱が続いており、苦戦を強いられている投資家さんも多いのではないでしょうか。
今後の投資に迷っている方は、この記事で新たな投資アイディアが生まれたり、コンパスのようなものとなりましたら幸いです。

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