日本の経済指標について

【著者】 児山 将

株投資をする上で、経済指標の意味と見る方法をマスターすることは基本です。ここでは、日本の経済指標について詳しく見ていきます。

経済指標とは

経済指標とは何でしょうか? そもそも株投資では、二つの要素に基づいて取引すると言われています。

1.テクニカル分析
2.ファンダメンタル分析

テクニカル分析とは過去の株価をグラフ化したテクニカルチャートを分析し、今後の株価推移を予測するものです。

ファンダメンタル分析は、経済指標、要人発言、経済に関するニュースなどを分析し、今後の株価を分析する方法です。

経済指標株投資においてファンダメンタル分析はより重要と言われています。
そのファンダメンタルの大きな要素となる経済指標ですので、株投資をする上で経済指標への理解は必須なのです。

経済指標とは、景気状況を示す各指標のことです。

たとえば、失業率。景気が良ければ失業率は低下し、景気が悪化すると失業率は高くなります。この「失業率」が経済指標の一例ですが、他にも何種類もある経済指標。その中で特に重要な経済指標を覚えておき、発表を逐一チェックすることが重要です。

以下、日本の経済指標の中でとりわけ重要な経済指標をご紹介します。

日銀短観

発表元:日本銀行
日程:3、6、9、12月に調査、翌月に発表

正式名「全国企業短期経済観測調査」の日銀短観。略して短観(たんかん)とも言います。短観は、全国の企業経営者に業況感を調査し、その調査結果を数値にして表すものです。

具体的にいうと、業況が「良い」とする経営者が「悪い」と判断している経営者をどの程度上回っているか、その比率を示すのが日銀短観です。

企業の業況だけでなく一般家庭の家計状況も把握できる重要な経済指標です。

月例経済報告

発表元:内閣府
日程:月初

景気状況を表す基調判断や、個人消費、設備投資、住宅建設、輸入出などの動向、今後の景気動向見通しなど、景気についての見解を発表するのが月例経済報告です。

発表元は内閣府ですので、国が景気に対してどのような認識を持っているか把握するのに重要な指標と言えます。この月例経済報告次第で株価が上下することがありますし、政府が新たに景気対策などを設定することもあります。

興味のある方は、内閣府HPで閲覧してみてはいかがでしょうか。最新のものだけでなく過去分も読むことができます。

完全失業率

発表元:総務省
日程:26日を含む週の金曜日

完全失業者数を労働力人口で割った数値が毎月、総務省から発表されます。(労働力人口とは、15歳以上で労働する能力と意思をもつ人数のこと)

失業率と景気状況は比例しますので、日本の景気動向を見分けるのに必要な経済指標であり、今の景気動向を判断するのに重要な指標でもあります。

鉱工業生産指数

発表元:経済産業省
日程:翌月下旬

経済産業省が発表する経済指標。鉱業と工業の生産高や出荷数量、在庫状況を指し示す指標です。

鉱業とは、金、銀、鉄、石炭などを製造する業種であり、工業は国内の工業製品を生産状況を表しています。それら鉱業と工業の生産状況が良いなら好景気、悪ければ景気後退を表しますので、鉱工業生産指数の数値で日本の景気動向を見て取ることができます。

日本経済は基本的に生産で成り立っていますから、鉱工業生産指数が芳しくないということは景気が良くないと判断できるわけです。こちらの経済指標も毎月チェックしましょう。

機械受注統計

発表元:内閣府
日程:2か月後の10日ごろ

機械関連メーカーが受注を受けた数の統計を示す経済指標です。なぜこの指標が重要かと言いますと、機械メーカーが受注を受けるということは、各企業が設備投資に費用を費やしていることを表すからです。

好景気=設備投資が多くなる=機械受注統計数値が高くなる

この関係が成り立つので、今の日本の景気動向を判断する一つの目安として、この経済指標はかなり重要です。逐一チェックしましょう。

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