日本市場の株価推移動向を判断する指標として2014年、JPX400が設定されました。正式にはJPX日経インデックス400と言いますが、JPX400とはどんな指数なのか見てみます。
JPX400とは
JPX400は、上場する企業の中から優良銘柄を400ピックアップし、その銘柄の平均株価を指数化したものを言います。優良銘柄として採用する基準は
・ROE(自己資本利益率)
・時価総額
・過去3年間の営業利益の合計
以上の3つです。この条件を満たしていない銘柄はピックアップされず、赤字企業はもちろん採用されることはありません。JPX400に採用されている銘柄に投資することで、利益率UPを期待できるかもしれません。
JPX400のメリットとデメリット
JPX400のメリットは、採用されている銘柄がすべて優良企業であるという点です。各銘柄の株価動向も比較的安定していますので、採用銘柄を投資対象にしやすいと思われます。
しかし、デメリットもあります。まず、2014年に設定された指数ですので、知名度が高くありません。知名度が低いと、JPX400採用銘柄だからすぐに値上がりする、とは期待できません。
また、採用基準の一つが過去3年間の営業利益の合計であるという点です。つまり、銘柄の将来性を計った基準ではないので、JPX400採用銘柄だから必ず株価上昇するとは言えません。
JPX400、日経平均、TOPIXの特色とは
日経平均:知名度が最も高く、一番利用されている株価指数
TOPIX:東証1部上場の全銘柄が対象のため、日経平均のように銘柄選定がなく公平性が強い
JPX400:3つの基準に基づいて選定した優良銘柄指数のため、比較的安定した動きをする指数
JPX400は比較的新しい株価指数で、メリットはありますがデメリットも。投資対象をJPX400採用銘柄から探すのは一つの手法となるでしょう。
(参考:JPX400チャート SBI証券より)
市場動向を判断する指数としてのJPX400ですが、日経平均やTOPIXを併用しながら日本の株価推移を見るのが良さそうです。