ゆうちょ銀行の上場を狙え!

【著者】 児山 将

11月4日に控える郵政3社の上場ですが、今回はゆうちょ銀行(7182)にスポットを当てていきたいと思います。

というのも、自分はゆうちょは非常に有望株だと思っているからです。

ざっくりとですが、日本郵政は海外企業を買収したりしていますが、事業基盤をつくるのにもう少し時間が掛かる見通し、かんぽ生命は長期的には上昇するだろうというイメージだからです。

そんなことを考えていたら、ロイターにも記事が出ていました。

BNPバリパの日本株チーフストラテジストの丸山氏によると、

日本郵政グループの場合は、預入限度額引き上げや業務規制の緩和が与党内で議論されており、上場をきっかけに経営の自由度が高まれば収益状況が改善する可能性がある。
固定通信事業が規制により縛られたまま、その後の市場開放と競争激化で収益状況が悪化したNTTとは異なる。

参考:郵政株、上場前に知るべきリスクと可能性

ご存知の通り、ゆうちょ銀行には1人当たり1000万円しか貯金できません。
しかし、これが2000万円まで引き上げることが議論されており、次に3000万となり最終的には他の銀行と同じように限度額無しにしようという方向性となっています。

つ・ま・り、この限度額が引き上げられる思惑やニュースが出る度に株価は暴騰する可能性があるということです。

あくまで感覚的ですが、少なくとも毎回10%は上昇するでしょう。
では、限度額2000万円で10%、3000万円で10%、限度額無しになると25%(ストップ高レベル)ほど上昇したとするとどうでしょうか。

10月2日時点で、ゆうちょ銀行の想定価格は1400円となっています。

これが120%ほどで初値が付いたとすると、1,680円。
これに上のケースが当てはまるとすると、株価は2,541円まで上昇する計算になります。

1,680円 × 110% × 110% × 125% = 2,541円(初値からの+150%)

どうでしょうか。

これだけみても、なかなか夢があるとは思いませんか?

郵政上場

PERでみると割高 でも、今後の事業展開がスゴイ

まず、悪い話をしておきましょう。

ゆうちょ銀行のPERは株価が1,400円とすると、PERは17.5%ほどとなり同業の三菱UFJGHの10倍と比較するとかなり割高となります。

ですが、うえに挙げたように、今まで規制で縛られていたものがなくなりより広く活動できたり、新規事業に手を伸ばせるかもしれません。

なりより、ゆうちょ=クリーンというイメージは非常に有効でしょうし、全国にあるゆうちょ銀行のATMはなんと約2万7000台。これはセブン銀行の約2万1000台を軽く上回ります。

ここから話を広げていきますと、2015年からファミリーマートに置かれているATMが三井住友銀行からゆうちょ銀行のATMに変わっているところがあります。これは今のところ500店舗ほどのようですが、利便性の向上と手数料収入アップに繋がります。

また、投資信託の人気が年々増えており郵政グループでも、保険・投資信託の販売手数料が、2015年3月期も前期比で50%程度伸びて約70億円となったそうです。

そして、2016年2月より三井住友信託銀行、野村ホールディングスと投資信託商品の開発を行う新しい資産運用会社を共同設立し、販売を始めることとなっています。

このほかにも、どこよりも大きな預金をどう生かすかという戦略が着々と進んでいるでしょう。

一度メガバンクとの預貯金残高・貸出金・経常利益を整理してみましょう。

銀行名 預貯金残高 貸出金 経常利益
ゆうちょ銀行 177兆円 2.7兆円 5694億円
三菱東京UFJ銀行 124兆円 82兆円 9026億円
みずほ銀行 93兆円 70兆円 8322億円
三井住友銀行 91兆円 68兆円 9559億円

こうやってみてみると、預金がどこよりも多い割に、規制に縛られているせいで残念な利益となっていることが分かります。

これが三菱東京UFJ銀行のように、預金の0.7%が利益となると利益額は1兆2800億となります。

これは単純計算となりますが、少なくとも今よりも資産運用を積極的に行うでしょう。

これに関しては、6月にゴールドマンサックス副社長だった佐護勝紀氏(47)を招き、市場部門担当の執行役副社長にすえて国債が大半の資産運用のテコ入れを開始しています。

それに、預金者に金融商品を取引してもらおうと、ゆうちょ証券、ゆうちょFXなんて子会社もできるのかもしれません。

また、三菱東京UFJ銀行がせっせとCMを行っているカードローン事業やクレジットカード事業の強化も期待できそうです。

個人向け貸し出し・法人向け貸し出しが規制が撤廃すれば、地方の中小企業の資金繰りが好転するかもしれません。

これでもざっと書いただけですが、これでもゆうちょ銀行の将来性がないといえるでしょうか?

まだ上場すらしていませんが、管理人はゆうちょ銀行は5年以上持つ銘柄として挙げても良いと思っています。

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