ウルフ村田とひろぴーに聞く!株・為替・商品市場について

【著者】 児山 将



2015年はアベノミクスが始まり3年目。
株式市場日経平均株価は、2015年初から1,708円高い19,033円で取引を終えました。TOPIXも日経平均と同じ9%の上昇となっています。

しかし、陽線引けとはなったもののチャイナショックを発端とする暴落が重なり、アベノミクス相場開始以来の大波乱がありました。多くの個人投資家さんにとっても、苦難の年となったのではないでしょうか。

そんな2015年ですが、株芸人!?としてお馴染みのウルフ村田こと村田美夏さんにどのような年だったのか、また2016年の相場テーマはどのようなものになるのかを取材させていただきました。

株・為替・商品について
2016年のマーケットのテーマ
個人投資家へ向けてのアドバイス

以上の3部に分けて展開していきたいと思います。

インタビュアーには、FX界では有名な新進気鋭の若手トレーダーひろぴーさんにお願いしました。

取材日:2015年12月18日

プロフィール

■村田美夏(ウルフ村田)
ウルフ村田東京大学経済学部を首席で卒業。その後銀行に就職。30歳でキャバ嬢に転身し東大を売りにしてNo.1へ。現在は個人投資家として活躍する傍らベンチャー企業支援も行う。TV、雑誌などのメディア出演も多く、個人投資家セミナー等でも活躍中!
株式会社サクセスワイズ代表取締役
Twitterアカウント@MurataMika

■ひろぴー
ひろぴー2015年までサラリーマンとして働く傍ら、投資に取り組みライフスタイルに合わせた必要最小限の時間で資産を増やすことについて日夜研究考察。
その結果、トレード大会での優勝や多数のメディア出演へと繋がるなどその実力は本物。
著名トレーダーの手法を自己流にアレンジするハイブリッド手法を得意とし、ファンダメンタルズもテクニカルも直感も全て磨きをかけている。
Twitterアカウント@hiropi_fx

再びチャイナショックの到来!?

管理人:よろしくお願いします。
本日は2015年の相場の振り返りと来年のテーマをお話してもらう予定です。
しかし、本日の日銀金融政策決定会合で大きな動きがありました。なので、まずその話題からお願い致します。現状維持が流れた直後に上昇を始め、結果ETF購入額が3000億円分増加となり日経平均、ドル円は瞬間的に大きく跳ね上がりました。その後、行って来いどころか高値から1,000円も下落することとなっていますね。

村田さん(以下村田): 3000億円って実際は少ないですよね。BNFさんやcisさんなどの大口投資家さん10人集めたら超えてしまうのではないかという額です。しかも、4月以降売却する分と相殺すればプラスマイナスゼロになってしまう。とりあえず、良い銘柄に入れ替えますよという感じでしょうか。
余談ですが、相場をやってる人は今日みたいに日銀などの大きなイベントのある日はデートしていたら大きなチャンスを逃すかもしれません(笑)だから、きちんと事前準備をしておきたいですね。

ひろぴーさん(以下、ひろぴー):為替の人は株の人よりも期待していたみたいですけどね。それに、今日のETFの買いの延長は当然かなと思います。むしろそれくらいしか出ないんじゃないのかなと。もう枠がないのかもしれませんね。

管理人:日銀も玉切れなのかもしれないですが、久しく※クジラの話題は聞きませんね。株・為替市場でしっかりとした底支え材料となったクジラも、秋以降はさっぱり聞かなくなりました。

※GPIF、地方公務員共済組合連合会などの3つの共済年金、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行、日本銀行
2015年4月には、合わせて約28兆円もの買い余力があるといわれていた。

村田:彼らは買い支えているのではなくて、安くなったから買っているだけですから、そこを間違えると危ないですよ。クジラに助けてもらおうと思うと、思わぬところで足元をすくわれてしまいます。
元々クジラの運用をやっていたTwitterではなつさんという方がいますが、GPIFや年金の買いに関して時々コメントされているので参考にしてみて下さい。

ひろぴー:ちょっと前までは、クジラが買っているという噂があればみんな買っていましたね。

村田:クジラはみんなの味方みたいにね。余力があるとかないとかいう噂もありますけど。

ひろぴー:話を元に戻すと、今回の日銀でこれだけ動きましたが、恐らくECBパターンになるんじゃないかと見ています。12月3日のECBも事前予想に届かず大きく売られてしまいました。ユーロドルは500ポイントくらい跳ねましたからね。今回も市場予想に届かなかったので、ドル円は5円くらい落ちるんじゃないかと見ています。来週(12/21~12/25)くらいには120円割れないかな~と思いながら見ています。

村田:為替は今後どういうふうに見ていますか?一度円安見振れてから円高に動くというようなイメージですか。

ひろぴー:いえ、けっこうオーバーシュートするとみています。チャートを見ると、ちょうどエリエット波動の最後の方になっていて、円買いとユーロ買いのネタを出したがっているのではないでしょうか。
もしかしたら、次にもう一度チャイナショックが来るのかもしれませんね。

村田:昨年の夏のように、そろそろチャイナショックが来るって待ち構えていればやりやすいですけどね。10億円以上持っているような人は、中途半端に上値追いをすることはあまりないんですよ。
彼らは値幅を取ることを考えているから、割安な銘柄を狙っている。だから、一度ドカッと下がった時にバーゲンハント的に買ってくるんですよ。そういう人たちのことを考えると、今は割安の株って少ないんですよね。全体相場は緩やかで、テーマ株が盛り上がっていますけど、売買代金が大型銘柄と比べると小さいのであまり買えない。だから、彼らは急落するのを待っているのではないでしょうか。

ひろぴー:もしかしたら、日経平均は最悪16,000円くらいまで落ちる可能性もありそうですね。急落するとなると、半年間で20~25%くらい下げる。っで、その後に底で弾かれるようになってくると買い場じゃないでしょうか。ドル円も利上げがありますし、マーケット参加者全体のポジションも軽くなっているので上がりやすいでしょうし。ちょうどいい具合に1,2年だらだら上がる相場が始まりそうです。

村田:16,000円まで下落したら買いたいですね。強烈な急落は合ってもおかしくないですし、一度アベノミクス相場をつくり直しのようになっても良いかもしれない。今の相場状況では、個人投資家さんは早めに利益確定して次の相場に備えるのが良いと思います。
個人投資家さんが減ってしまうと、板も薄くなってしまいますしね。退場する人が多くなると参加者全員が困りますから。

ひろぴー&ウルフ村田

管理人:見通しはあまり明るくないですが、下がれば大口投資家さんが入ってくる可能性が高いということですね。そういえば、先日、民泊関連で大きく上昇したアパマンショップ(8889)も一度大きく振れてしまうと、すぐに板が薄くなっちゃいますよね。今週、たぶん大口の人がドカッと買って直ぐに10%高までいってて、『再浮上かな~』って板を見てみるとスカスカ。結局、すぐに行って来いでした。

村田:値上がり率ランキングとかみるとド派手に上がってるんですけど、ちゃんと見ないと掴まされちゃう。「この板誰が買ったんだ~。」っていうような銘柄もありますからね。値上がり詐欺に騙されちゃいけませんよ。

フォルクスワーゲンショックで大儲け!?来年も商品相場が市場を動かす!

ひろぴー:そういえば、村田さんは商品もやられていますよね。Twitterでプラチナのことを書かれているのをみたことがあるのですが。

村田:20代から商品先物業者さんと相談しながら取引しています。プラチナ(白金)が一番分かり易いのですよね。フォルクスワーゲンショックの時とか非常に分かり易かった。あの場面はプラチナ売りの絶好のチャンスでした。

ひろぴー:僕も相当売りました。円だけよりもドル建てで売る方が良かったですよ。

村田:どれを選ぶかは大事ですよね。ある事象が起こった時に、円・ドル・ユーロ建てどれにすれば良いか比較表にして次の相場に備えるとかね。

ひろぴー:この秋は、金、プラチナ、原油を売り叩きました。原油は48ドルからまだ持っています。
ターゲットは35ドル。第二ターゲットが32ドル。最後が30ドルですね。30ドルまで下がってしまうと、世界経済のバランスが崩れてしまって、一気に下がると思います。利上げが怪しい、物価が上がらないとなって株式市場にも一波乱くるでしょうね。
ウルフ村田×ひろぴー2

村田:個人投資家さんでも原油を底値買い狙いで勝っている人が多いらしいですね。でも、ズルズルと下がってくるからナンピン買いせざるを得ない状況になっている。

ひろぴー:僕はそういったポジションが投げられるのを待ってます。このまま1ヶ月くらい30ドル半ばで推移すると、かなりの確率でぶん投げがくるんじゃないですかね。

管理人:となると、原油は来年1月半ばから2月にかけて大きく動くと見ていますか?

ひろぴー:もうすでに今月このままの水準(30ドル台半ば)で推移するなら、そのくらいだと思います。こういう相場って、タイミングを計ったかのようにリスクオフの材料が出てくるんですよ。

村田:私は東京証券取引所(TOCOM)で講演させていただくこともあって、くりっく365とかゴールドスポット100とかの話もしばしばするんですよ。もちろん売りもできるのですが、そんななかトルコリラがスワップ金利が高いので買い推奨する人も多いですね。たしかに、金利が高いのは魅力があるのですが、やっぱり新興国通貨はリスクが高いのでタイミングを間違うと危ないですよね。

ひろぴー:実は、僕はトルコリラ円を買っています。でも、必ず南アフリカランドを売りでヘッジして、金利で稼げるようにしています。
トルコリラ円はヘッジをしておかないとやっぱり怖いですよ。
もしくは、南アフリカランドを買って白金を対円でショートするもおもしろいと思います。
白金の産出量の7割が南アフリカですから、南アフリカランドと白金は連動して動きます。なので、南アフリカランドが落ちると白金も自然に落ちる。南アフリカランドでスワップ金利をもらいつつ、白金で値幅を取っていくというヘッジの方法ですね。

村田:商品の場合はセカンドオピニオンを言ってくれる人がいないと、個人では難しいところがありますね。金とプラチナのロングショートでポジションを組むのもおもしろいかな。
商品はボラティリティが激しいから、常に一方方向を見ていると危険。マーケット滞在時間が短くても良いので、思いっきり下落した時にさっとリバウンドだけ拾ったりするのもアリですよ。

管理人:CMではずっと実物資産の金って宣伝していますけど、まさにそうですね~。

村田:金は対円になるとまた難しくなるので、対ドルで取引した方が素直に考えられるので良いですね。

管理人:ここまで聞いていると、ますます年初から果敢に買っていけなくなりました。でも、株・為替・商品の年明けからのイメージは、おふたりともけっこうできているようですね。

○○ショック発生!大事なのは事故か事件の判断

村田:先ほどのフォルクスワーゲンショックや東芝、旭化成建材もそうですけど、事故であればその瞬間に売ってきた人のショートカバー狙いの買い。でも、事件であればしばらく戻らなくなるのでしばらく売りで攻める。瞬時にどちらか分からなければ、手を出すのはリスクになりますのでやりませんね。

ひろぴー:フォルクスワーゲンショックの時には堀場製作所(6856)でしたね。ここは排ガス分析計測器で世界市場8割もあるその分野No.1企業。ちょうど仕事の関係もあり知っていたので、瞬時に閃きました。

■堀場製作所(6856)
堀場製作所

管理人:なるほど!専門知識のある人ならではの芸当ですね。一般投資家は一拍遅れてからの参加になるでしょうから、相当有利ですね。

村田:そういう時は、詳しくない人でもTwitterの検索窓で『プラチナ』って検索すれば良いですよ。
ひろぴーさんみたいに、堀場が上がるよってつぶやいている人が必ずいます。

Twitterライブ

Twitterの検索窓に検索したいキーワードを入れて、検索。これだと関係ないツイートも拾ってしまうので、カテゴリーをライブにするとより見やすくなります。そして、ささーーーっと材料を探していって、材料があれば取引。なければ手を出さない、といった具合ですね。
(検索画面を一気にスクロール)

ひろぴー・管理人:おおー、早いっ!!これで本当に読めるんですか?

村田:慣れれば大丈夫ですよ!基本的に相場のつぶやきをしている人は限られていますし。これ、検索窓投資法っていいます(笑)
この流れで良いつぶやきを見つけたらリツイートしたりお気に入りを押しています。

また、自分の関連する企業の公式アカウントと上場企業の社長さんや技術者さんなど、銘柄に関係するアカウントを情報収集や業界を知るためにフォローするのも良いですよ。

IMG_0485

管理人:Twitterの話題が出たところで、この人フォローしておいた方が良いという方はいますか?

村田:岡三マンさん@okasanmanはもちろんですけど
彼らはスピードに命かけてますよね。岡三マンさんと競争している金井京子さん@petite_bebeもオススメです。彼らはbloombergの端末を持っていますから日本最速のニュース速報みたいですよ。

また、日経新聞社に勤められている方も情報発信されているから勉強になります。
管理人:今年は投資家の間でTwitterがものすごく盛り上がりましたよね。そんななかでも、誤報も一気に広まるようになりました。先日だとECBの発表前にフィナンシャルタイムが間違って誤報を出すとか、三菱UFJの決算が事前に流れてしまうとか。

ひろぴー:12月のECB開始直前のFTの誤報の影響で含み益を減らしてしまいました。あれは悔しかった。。

管理人:FTは日経に買収された直後でやらかした感がありましたよね。事前に用意した記事を誤って配信してしまったようですが、発表数分前であれはひどかった。
ところで、三菱東京UFJの自社株買いのニュースは30分くらい早く掲載されてしまいましたよね。僅か3分くらいで消えてしまいましたけど。そういった時注意することはありますか?

村田美夏村田:そういったニュースが出た際には、投資家が興奮して売買するので値幅が大きくなりがちですよね。落ち着いて考えたらこんなに上がらないというのが分かるので、パッと入ってさっと出るとリスクが少ないのではないかと思います。

管理人:村田さんのつぶやきは、銘柄に関してはリツイートのみでご自身でのつぶやきはあまりないですよね。フォロワーさんが多いので気をつけていることもあると思います?

村田:ファンダメンタルズが良い銘柄をつぶやくこともありますが、フォロワーさんが多いので気をつけています。情報をメモしたり実況中継をする気持ちでリツイートしていますし、銘柄をつぶやいてしまうと色々と難しいですしね。

トレード環境について

管理人:そういえば、村田さんはずっとPC1枚でトレードしていますね。取引に問題ないですか?

村田:基本的にゆったりしたスイングトレードなので問題ないですよ。この検索を一気に行うためにsarfaceの速い端末を買って、中も不要なソフトは全部抜いてスッカスカにしていますよ!定期的に初期化しているくらい高速化にこだわっています。思い出なんて何もないですから(笑)

ひろぴー:僕もPC1台かスマホですね。家にモニターが3台あるのですが、1枚しか映っていません。

管理人:モニターの数が増えると勝てるようになるという妄想。2chのネタにあったりしますね。

村田:デイトレをやるのであれば、それなりの反射神経とモニター数が必要だと思いますけど、スイングトレードでは流れを読むことが大事です。ファンダメンタルズの良い銘柄を初動で乗って、しっかりと掴むというイメージですね。

2016年のマーケットのテーマに続く。。

編集後記

この取材時間は1時間ほどでしたが、話は株だけに留まらず、為替・商品や取材日に起こった日銀ショックまで幅広くお話しして下さいました。
相場の見方や、相場への対応の仕方など非常に参考になるお話ばかりです。
第2弾、3弾もすぐにリリースしますので、楽しみにお待ち下さい!

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