シャープ(6753)の株価は今後どうなる?

【著者】 児山 将


トランプ×ソフトバンク対談の資料に鴻海の名前

12月6日、トランプ次期米大統領とソフトバンクグループの孫社長がトランプ・タワーで会談を行いました。そして、孫社長が自身で設立したファンドより米国企業に500億ドルを投資し、5万人の新規雇用を創出することで合意したようです。

IT産業には向かい風だったトランプ氏にとっても、民間からの投資は追い風。2人は初対面でしたが、非常に仲の良い様子を見せてくれました。

ここで孫氏がトランプタワーのロビー前でトランプ氏と握手をしながらかざした資料には、ソフトバンクとシャープのオーナーである鴻海の文字が。

これにシャープの株価は大きく反応し、180円を突破し一気に筆者の年度末の目標株価であった240円に到達。まだまだ上昇の勢いが衰えそうにありません。

このサプライズは想定外であった為、予想株価を300円に修正いたします。

2017年に400億の黒字転換へ

2016/10/27 更新
6月に東証2部へと降格となり、株価は一時100円割れまでありました。
ただ、さすがに東証2部での売買代金はダントツで1位で時価総額もトップの約8000億円。ここからシャープの本領発揮を期待したいところです。

そんななか、10月19日に日経新聞が「2017年3月期営業損益が400億円程度の黒字になりそうだ」と報じたのをキッカケに上昇に転じ、株価は年初来高値に接近。

不振だった北米テレビ事業から撤退し、当初雇用を守るとされていたにもかかわらず従業員を大幅削減し、赤字額を2000億円以上圧縮するのだとか。

シャープの業績推移・予想

決算期 売上高 営業利益 経常利益 最終利益
    2015年3月 27,862 -480 -965 -2,223
    2016年3月 24,615 -1,619 -1,924 -2,559
    2017年3月 21,134 62 -193 -331
    2018年3月 21,351 380 202 53

(単位:億円)

なるほど、現状では‐193億の予想が400億の黒字転換となれば年初来高値更新+200円の回復は必須でしょう。

なにより、アナリストレーティングはまだまだ悪く、これが改善される可能性も出てきます。※三菱UFJモルガン・スタンレー証券の評価はNR

シャープレーティング

貸借倍率は4.7倍と、東芝のように逆日歩がついて空売りが焼かれて吹き上がるという展開は想定できなさそう。

しかし、赤字から黒字へと転換となればかなり期待が膨らみます。
月足チャートを見ると、好転間近となっていることから筆者の予想は2017年3月末までに240円を回復すると予想します。

2016年2月26日:執筆
SHARP2015年の春から日本中の注目となっている大手家電メーカー、東芝とシャープ。

東芝に関してはこちらの記事(東芝が上場廃止になれば、株価はどこまで下がるのか)などで執筆し、株価は管理人のターゲットである150円近くまで下落しました。

シャープも同じく苦境に立たされており、借金が多く(有利子負債7,393.65億円)先が見込めないということもあって東芝よりも売り込まれています。

個人的にこの様な銘柄は取引しないのですが、興味のある個人投資家も多いようなので初心者入門サイトとしてざっくりと説明していきたいと思います。

鴻海精密工業によるシャープ買収

まず、今回シャープを買収する鴻海(ホンハイ)とはアップル製品をメインとする数々のデジタル機器の組み立てを行う台湾の巨大企業です。

その売上高は約15兆円にも登り、連結の従業員数は100万人を超えるとのこと、規模でいうとシャープの5倍という大きさです。

鴻海の主な狙いは、昨年秋にアップルが有機ELを2017年から採用すると発表し、現在アップルの業務が売り上げの半分を占めている鴻海はこの波に乗っておきたいというところ。

すでに2月26日に買収提案を受け入れることを決定したシャープは、有機ELパネルの研究開発と量産化に向け2,000億円を投じることを発表しています。

現在のところ、最終契約に関する報道ができていないようなことから、恐らくもう一段の鴻海側に有利となるかたちでの着地を強いられるのではないでしょうか。

シャープの株価の行方は?

さて、シャープの株価は2月25日のお昼の買収報道を受け、事実売りと大型増資による売りが入り180円台から急落。翌日26日には125円まで急落する30%もの下落を演じました。

とりあえず、これでシャープの買収に絡む動きは一段落したと思われます。

ここで、シャープの適時開示である『第三者割当による新株式の発行並びに親会社、主要株主である筆頭株主及び主要株主の異動に関するお知らせ』をみてみましょう。

これによると、5000億円規模でシャープの株式の過半数を取得するようです。うち普通株式を新たに32億株ほどを価格118円で発行するとのこと。

26日の終値は132円となっており、買収後に急落した今の価格よりも一段と安くなっています。

昨年12月には110円割れもありましたが、その時よりも事態は進んでいることから、この118円というのが投資家が意識すべく大事なポイントとなりそうです。

では、上はどうなのかというと2015年5月以降押さえられている185円以外ないでしょう。

■シャープ (6753)週足チャート
シャープ週足1年チャート

マネーゲーム化しているシャープの株です。PERだとか今後の期待度だとかいう投資の目線を持っていては判断できないでしょう。

同社の業績は17年にはプラス転換するようですが、まずは買収が全てうまくまとまることが最優先。その後、鴻海とシャープからの何かしらの発表があると思われます。

恐らく、ファーストアクションは上昇するでしょうが、上がったとしても数日でいち早く利益を確定するような動きが続くと予想します。

鴻海側からどのようなトリックプレーが出てくるか分かりませんが、5月の決算までは120~180円で荒れる値動きとなるのではないでしょうか。

どうなればシャープの株価は上昇するのか

では、シャープの株価はどうなれば上昇するのでしょうか。

かつて5,000億円近い赤字を計上していたソニー(6758)は、サード・ポイントというファンドが入り大きく収益が改善しました。

■ソニー(6758)
ソニー

東芝は原子力に強みがあり、既に海外からの注文も順調。来季より業績は立て直せる見込みとなっています。

では、シャープはどうか。
みなさんご存知の通り、シャープは液晶モデルの亀山モデルが人気製品でしたが、テレビ価格の大暴落により採算が取れなくなりました。

となると、シャープは何で戦うのか?
それが見えてこないのです。

今のところ、上に挙げたように一番の期待は有機EL。
18年初頭から年間9000万枚相当のスマホ向け有機ELを生産し、年間2,600億円の売り上げを見込むようです。
投資額が2,000億円に対して売り上げは2,600億円。利益が8%(あくまで予想)とすると投資資金の回収に10年掛かることとなります。

もちろん、今後の世界的にディスプレイの有機EL化が進めば爆発的に利益が出ると思いますが、その結果が出るのは2018年度の決算とまだまだ遠い話です。

今後のシャープの動向を見ながら記事をアップデートしていこうと思います。

管理人の予想はつまらない、予想するなら買いなさいなどのメッセージはTwitterにてお願い致します。

※管理人の家の電子レンジはSHARPです。
上記予想はあくまで個人的な予想に基づくものであり、株価の将来を保証するものではありません。投資に関するいかなる責任も負いかねますのでご承知のほどよろしくお願い致します。

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