株式取引のスタイル、テクニック

【著者】 児山 将

株式投資初心者入門|2014/08/13

デイトレーダーという言葉を聞いたことがあると思います。

多くのモニターを前に、激しい値動きを追いかけ目にもとまらぬ速さで売買をする人のことを想像する人が多いのではないでしょうか。
けれど、株式取引を行う人が皆そのような取引を行っているわけではありません。

1日中モニターの前に張り付いている人もいれば、一度買ってしまえばしばらく保有してしばらくして値上がりしたらゆっくりと利益確定をする人もいます。

あるいは、一度保有した銘柄を売却せずに配当金と株主優待を楽しみにしている人もいます。
そこで、株式取引を始める前に、まずは自身の取引スタイルを決めていきましょう。

株式取引のスタイル

投資を始めると、その人の性格が出るともいわれます。
それはお金が掛かってしまっているために、本心を隠すことができなくなるのでしょう。

小さな利益でも、直ぐに決済を行うする人。
まだまだ利益が伸びると信じて、じっと待つ人。
損失にひたすら耐える人、現実逃避をする人。
常にチャンスだと思い、朝から夜中まで値動きを追い懸けている人と実に様々です。

いわゆるデイトレと呼ばれるような投資スタイルが有名ですが、自分の性格はなかなか変えられるものではありません。
筆者がこれまで見てきた様々な投資家の中では、相場に合わせるというよりも、自身の性格に合わせた方が投資において成功しやすいのではないかと思います。

では、早速取引スタイルについて説明していきましょう。

デイトレード(日計り取引)

1日でトレードを完結させるスタイルのことをいいます。
翌日に買い越し売り越しをすることはありません。

株式市場は毎日午後3時になると閉まってしまいます。
すると、それ以降なにかネガティブなニュースが出てくると、翌日の株式市場は大きく値段を下げて始まる可能性が高くなってしまいます。
デイトレードは一転集中し非常に神経を使う取引スタイルですが、次の日にポジションを持ち越してしまったがために起こり得るリスクを背負わない投資スタイルといえます。
デイトレードにも様々な人がいて、僅か1円、10円の値上がり益を狙って頻繁にトレードを繰り返す人や、寄り付きから10時頃までは頻繁に売買するものの、それいこうはゆったりと取引を行う人もいます。

いわゆる専業投資家と呼ばれる株式取引で生計を立てている人は、何台ものモニターで多くの銘柄を監視しながらチャンスをうかがうというスタイルがメインになります。

なお、デイトレードは、一般的に損失が小さいですが、翌日の寄り付きで大きく上昇するなどのビックニュースでの大きな利益も得られません。
その為、各銘柄ごとの値動きの特徴を覚え、いかに勝率を高めていけるかがポイントといえそうです。

スイングトレード(中期投資)

スイングとは波のことですので、1つの大きな値動きの波(スイング)を狙って、取引を行うことをいいます。
しばしば2,3日から1週間程度の取引を行うことと説明されていることがありますが、正しくはある一定の大きな値動きを狙うことをいいます。

結果的に、2,3日ポジションを保有して利益になったり、上昇すると思い買ったものの結局動かなかったりして、決済を行った時に数日だったということがあることから、そういった説明が多いのではないでしょうか。

スイングトレードを行う上でのポイントは、トレンドに乗ることです。
保有銘柄が、ある日、好決算や業界のビックニュースなどで連日ストップ高を迎えるような上昇に乗ることができれば最高です。

重要なことは、普段から保有している銘柄の企業分析をしっかりと行い、ある一定の期間の流れを予想する市場経済を読む力が必要になります。
基本は値動きに逆らわない順張り(上昇トレンドの場合は買いから入ること)という投資方法を行い、相場の値動きに逆らわずに利を伸ばしてゆくことがポイントとなります。

長期投資

はっきりとして定義はないものの、1年以上同じ銘柄を保有することが長期投資といえそうです。

ガンホーや、メガネのJIN、100円均一のセリアなどの10倍以上になった大化け銘柄を狙うには、日常生活のヒントから大きく上昇する前に銘柄を保有しておくことがポイントになります。
製薬会社などは、新薬が開発されたりするとやはり急上昇しますので、アベノミクス相場が落ち着いた以降も、個人投資家からは人気がありました。
しかしながら、長期投資は短期間に結果を求める人には不向きです。
経済や業界の流れを読み、ゆったりと投資のできる人になります。

また、最近ではGPIFと名前が知られてきた日本の年金基金やヘッジファンド、機関投資家などの巨額の運用資金を持つ投資家がこのスタイルを取っています。
投資金額が巨額なため、株式市場に一気に資金を投じると簡単にストップ高になりうる可能性もあります。
市場を壊さぬよう少しづつ買い増していき、一、二週間ほどの時間をかけてポジションを作り上げるといったこともあるそうです。

アベノミクス相場のような数年に一度の大相場を狙う時には、このトレードスタイルが絶大な効果を発揮します。
逆に、ちょこちょこ利益確定を行っていれば上昇相場に置いていかれる可能性もあります。
残念ながら、アベノミクス相場の上昇途中では、日本人投資家はそれまでの低迷していた日本市場で保有していた銘柄を売却し、その売却した銘柄を新規参入した個人投資家や海外投資家が買っていったそうです。
何とも皮肉な話ですね。

取引スタイルを説明してきましたが、本来は投資ですので自分に合わせるよりも相場に合わせることが重要となります。
しかしながら、まずは取引を初めてみて、自分の性格や生活スタイルに合った取引スタイルを探してみることが成功への近道ではないでしょうか。

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