東芝が上場廃止になれば、株価はどこまで下がるのか

【著者】 児山 将

最新記事:2015年12月8日 東芝の目標株価は?(2016年12月28日更新)

なぜ東芝の株価は下落しないのか

東芝(6502)が不適切会計で揺れるなか、株価は安定して推移しています。
5月にこの問題が発覚した後は1日ストップ安となったものの、その後しっかりとした反発も見せている状態でいったい誰が買っているのかと疑問に思う投資家さんも多いと思います。

そのひとつとして、監理ポストに送られるわけではなく、まずは「特設注意銘柄」に移行する見通しだということが挙げられます。

2013年の制度改正以前は、有価証券報告書の虚偽記載が発覚した銘柄はまず「監理銘柄」に指定され、上場廃止となるかどうかの審査期間がありました。

しかし、制度改正により有価証券報告書の虚偽記載があったとしても、原則として監理ポストではなく、内部管理体制を改善する必要がある企業として特設注意市場銘柄に指定することになりました。

「東芝は上場廃止基準を満たしているにも関わらず何故?」という声がありますが、監理ポストに送られると東芝の株が急落する可能性があるため、投資家保護も考えられた制度だといえます。

仮に上場廃止となった場合の株価は?

では、不適切かもしれませんがリスクを考えるということで東芝が仮に上場廃止となった場合の株価がどうなるか考えていきましょう。

直近、上場廃止となった2銘柄を例に挙げ想定してみます。

京王ズホールディングス(3731)
京王ズホールディングスは2012年1月18日に特設注意市場銘柄に指定され、2015年1月18日に監理ポストへ指定。その後に同社の内部管理体制等の状況を改めて確認を行ったところ改善がみられないと東証が判断し、4月28日上場廃止が決まり、5月29日に上場廃止となりました。

株価は監理ポスト入りとなった日は490円⇒480円とそれほど下落していませんが、上場廃止が決定した翌日はストップ安となり4月28日の終値485円から291円まで大幅に下落しました。最終的な値段は335円でした。だいたい251円でしたので、仮に上場廃止となった場合は約半値にはなると考えた方が良さそうです。

京王ズホールディングス

江守グループホールディングス(9963)
同社は中国事業の売上が大幅に落ち込み、400億円以上の特別損失を計上。その後、4月30日の取引終了後に、東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。その負債総額は約711億円。
東京証券取引所は同日に上場廃止を決定し、整理ポストに指定。5月31日で上場廃止となりました。

このケースは民事再生法の適用申請なので100円以下となりました。東芝はここまで下落する可能性は低いですが、参考までに掲載しておきます。

江守ホールディングス

なお、東芝の株は世界最大の運用会社ブラックロックが保有していることでも有名です。
同ファンドの日本法人であるブラックロックジャパンは、5月21日提出の5%ルール大量保有報告書で東芝を216,197,592株(発行済み株数の5.10%)を取得したことが判明しています。

ここが株式売却に動いた時は大きく下落することは間違いないでしょう。

上に挙げた京王ズホールディングスの例を見てみると、もし東芝が上場廃止となった場合は200円程の株価になるのではないでしょうか。
(※1/20追記:管理人は上場廃止にならなくとも150円程度まで下落余地はあるとみています。)

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